ブースト計
最も簡単なセンサーです。エンジンの化粧カバー(赤いカバーで上に引き上げれば簡単に外れます)
を外して、インテーク・マニホールド(以下インマニ)から伸びる線の内、ブローオフバルブに続くパイプが
取り出しやすいと思います。インマニ中央よりやや右側から手前に伸びるパイプです。
途中で切断し、Tジョイントを挟みます。この時、抜け止めにホースバンドを必ず取り付けてください。
ライトプレッシャーとはいえ0.5kもかかってるので。
このメーカー品には、Tジョイントは付属していましたが、ホースバンドがありませんでした。
パイブ径に合うホースバンドを購入してください。大体300円ぐらいです。
ブーストセンサーは、エンジンから離れた、近い場所にとりつけます。
極端に長いとレスポンスが悪くなるのでほどほどに。
コルトの場合、運転席側、ハーネスを固定するネジが一本余ってたので、そこにとりつけました。
施工時間は約5分です。
水温計
次ぐらいに簡単なセンサーです。
まず、ラジエターキャップを外して、内圧を抜きます。エンジン停止直後など、温度が高いときは施工しないでください。
確実火傷します。
圧が抜けたらキャップを閉め、エンジンからラジエターに繋がるホースを切断し、途中に水温センサーのアタッチメントを挟みます。
パイプはアダプターの入る幅だけ切断し、ホースに負担がかからないようにします。
コルトの場合Φ29で、3'000円ぐらいでした。
水温センサーはシールテープ等の防水を施して、取り付けます。
ホースバンドをしっかりと取り付けて、ラジエターキャップから、切断したときにたぼれた分のラジエター液を補充します。
あまった分は、リザーバーに入れてしまいましょう。
車種によっては走行し、冷えてから2〜3回に分けて入れないときちっと入らないものもありますので注意してください。
コルトは2回に分けて入れました。
施工時間は約10分。エアー抜きをいれると1時間。
油圧計
そろそろやっかいな部類になってきました。失敗するとエンジンを破壊しかねない領域です。
写真は、油圧センサー付近の写真です。場所はエンジンの真裏、車のしたにもぐっての作業となります。
普通ならば、オイルフィルターにザブトン(サンドイッチプレート)を取り付けて油圧・油温計を取り付けますが、
コルトの場合、それを取り付けるとフィルターが下に突き出してしまうため、異物との接触が懸念されます。
元々、背低のフィルターが採用されているため、フィルター交換しても駄目です。
純正の油圧計はドライブシャフトのすぐそばにあるため、配線の取りまわしも工夫しないと駄目です。
取り付けには、油圧アダブターを購入し(900円ほど)元々あった油圧センサーを取り外し、このアダプターで
二分し、その一方にメーターの油圧センサーを取り付けます。
上にあるのが、元々ついていた純正油圧計。左にあるのがメーター用の油圧計です。
コルトの場合、角度的にもスペース的にもちょうどぴったりはまりました。
抜け止めのカギがみえない箇所についていることがあるのでそれを外さないとコネクターが抜けません。
また配線の振れが近くにあり、これも邪魔になるので外してしまいます。
アタッチメントに純正センサーのみをとりつけて、エンジンに組みつけます。
その後、位置合わせを行って、もとの油圧センサーの配線を接続します。
配線接続の振れ止めは元の場所にはつきませんので、金具の反対側にとりつけます。
アタッチメントのもう一方の穴に、メーターの油圧センサーをとりつけて完了です。
配線は、元あった油圧計の配線に沿わせるようにして、インシュロックで固定します。
施工時間は2時間(ジャッキアップを含む)。
油温計
厄介だったのが、コレ。油圧計のようにアタッチメントで分枝する事も出来ますが、そうすると油圧とは違い
離れるほどに温度が下がってくるので、温度計としての意味がなくなります。
できるだけ、オイルが流れている箇所に突き刺すようにとりつけるのでベストです。
コルトの場合、取り付け箇所に選んだのはこの場所。オイルフィルターの上にある栓。
この栓は、この部品を作るときに、内部のオイル経路を開けるためにつくられたドリル穴で、完成後はこの穴を
ネジでふさいでいます。(もしかしたらオイルクーラーをとりつけるための穴として残しているのかも)
この穴を使って、油温センサーをとりつけます。
このネジは運転席側のタイヤを取り外し、エンジンカバーを外します。
ネジは赤丸で示したところ。その横にはプラスチック製の固定ピン(黄色の丸。中央の部分を引くと抜ける。外側を引くと外れないので注意)と、
その下側にもネジが一本、固定ピンが一つあります。
それらを外すとこのカバーが外れて、オイルエレメント一式がみえてきます。
温度センサーとこのネジとは径があわないので、変換アダプターを介してとりつけます。
PT3/4(オス)PT1/8(メス)のアダプターで400円ほどでした。
栓に使われているネジはポンドで固定されているため、かなり固く閉まっています。外すときは注意してください。
とくに8mmの六角穴がナメたりすると最悪です。ヘキサゴンレンチは無理しても高いものを買っておきましょう。
同じようにシール剤を使って、とりつけます。この位置は手前にカバーがつきますので、ちょっと深い目に閉めておきます。
配線は、オイルクーラーの配管に沿わせて油圧センサー付近まで行き、そこから油圧サンサーとまとめて上に配線します。
回転部が多い箇所なので、シンシュロックでのこていはしっかりと行ってください。
とりつけ後は、元通りにカバーをします。
施工時間は2時間(ジャッキアップを含む)
こういう作業は同じことの繰り返しになる事が多いので、こつこつ買い足すより一気に買って一度に取り付ける方が楽です。
また間隔を空いて買うと、モデルチェンジ等で同じものが無かったりして苦労することもあります。
このオーナーも一気に買ってくれたので、取り付けは楽でした。
まる1日の作業時間で済みました。