boost計で何がみえるの?
ブースト計は大きく分けて、負圧側と加圧側に分かれます。負圧計(バキューム・メーター)は負圧だけの表示です。
負圧側では、アクセルの開度と、エンジンが要求する空気の量の差が表示されます。
エンジンのコンディションや、効率の良い運転をしているかどうかがみえます。
ブースト計はどこに
ブースト計はインマニに取り付けるのが一般的です。
インマニから出ているパイプならどれでも良いです。
色々なパイプの太さがあるので、ブースト計への配管と同サイズぐらいのパイプが丁度良いでしょう。
ただし、ブレーキブースターへの配管(最も太いパイプ)は取り付け不可です。
あと逆止弁やオリフィスがついているホースもあるので、その場合はそれらの機器よりインマニ側に付けてください。
表示の見方(負圧)
通常の運転では30〜40ぐらいを指していると思います。
この辺りはエンジンにとって一番負荷の少ない効率のよい範囲です。
この状態から、アクセルをゆるめると60〜75ぐらいの値を指すと思います。
これはエンジンの必要とする空気量よりも少ない量しか供給されていないこと意味し、供給が少ないためにエンジンブレーキがかかるのです。
アクセルをグッと踏み込むと、0ぐらいまで上がります。この状態では空気の供給量が過剰になります。
それでもエンジンは回転が上がってきますが、エンジンに流入する空気の速度が遅くなるために填率が下がり、出力が低くなってしまいます。
表示の見方(正圧)
通常の車であれば0.9〜1.0kgf/cm2辺りが限界です。
最近の燃費の良いターボ(ライトプレッシャーターボや、マイルドチャージ等)では0.5kgf/cm2止まりです。
正圧がかかっている間は、それだけ過剰に空気を吸入するので、その分にみあったガソリンも供給されます。
一種の可変排気量エンジンと捕らえる方が正しいと思います。
よく、ターボは燃費が悪いといいますか、それは誤解です。
可変排気量エンジンなのですから、最大排気量時のエンジンと比較するのがフェアだと思います。
つまり、軽自動車ではあれば、660cc×2.0(絶対圧)で、1320ccぐらいになります。
つまり1300ccのエンジンと、660ccターボの車と燃費競争するのが妥当な線です。当然車両の重量差もターボ車の強みです。
軽量でハイパワーなエンジンがターボの最大の魅力なのですから。
NAの軽自動車と、1300ccの乗用車を燃費比較など普通はしませんよね。