2スト用キャブレターの実構造



外観
スズキの2スト、バーディーに搭載されていたキャブレターです。
年式はかなり古いです。

A:スロットルワイヤー取付位置
B:チョークワイヤー取り付け位置
C:燃料パイプ接続箇所
D:混合用オイル供給箇所
E:アイドル調節ネジ(パイロット・スクリュー)
F:アイドルエア調節ネジ(パイロット・エアスクリュー)
G:ドレイン

型番等の表記はないので詳しくはわかりません。
50ccのエンジン用です。


A:スロットルワイヤー取付位置
B:チョークワイヤー取り付け位置
H:オーバーフロー・ドレイン

右側に突き出ている海老茶色のものはエンジンと接続する箇所のガスケットです。
本来は、奥まできっちりはいってるのですが、引き抜いたときに一緒に出てきてしまい、その後戻らなくなってしまいました。
ベークライト製なので叩きこむのが怖くて。



A:スロットルワイヤー取付位置
B:チョークワイヤー取り付け位置
D:混合用オイル供給箇所
F:エア調節ネジ(エアスクリュー)
G:ドレイン
I:スロー用、エアーブリード用、フロー室用兼用吸気口

吸気ポート内にある、盲栓がしてある箇所があります。(エアブリード部吸気口の左隣)
これらは、キャブレターを製造する上で、内部の配管を作成するにあたって加工したときの加工穴です。
このような穴はキャブレターにいくつか存在します。
吸気口の内部右側の穴は、チェーク用の吸気口です。チョーク部の解説にあります。




C:燃料パイプ接続箇所
E:アイドル調節ネジ(アイドルスクリュー)
G:ドレイン
J:スロー時のエアー通気孔

内部左側の凹みは、チョーク用の吐出穴です。これもあとで詳しく説明します。
右側の出っ張りは、キャブがエンジンの振動等で回転しないようにするためのストッパーです。

ピストンバルブの形は右図の様になっています。
上の穴がアイドル用空気穴(J)です。
左の穴が、スロットルワイヤーを通す為の穴、中央の穴が、ニードル用穴、右の傾斜が、アイドル調節ネジ(E)のネジが当たる箇所(N)です。


断面

A:スロットルワイヤー取付位置
B:チョークワイヤー取り付け位置
I:スロー用、エアーブリード用、フロー室用兼用吸気口
H:オーバーフロー・ドレイン
K:ピストンバルブ
L:メインジェット
M:スロージェット
N:ピストンバルブ下端調節ネジの当たり箇所

メインジェット周辺の図はこちら



O:アイドルスクリュー用ネジ穴
P:フロート
Q:フロートバルブ本体
R:フロートバルブ・コマ


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