オートチョーク機構



チョーク機構が自動的に行う機構です。

サーモワックス式タイマ


温度により体積が増減する物質を詰めた容器からロッドを取り出し、そのロッドの先にチョークを開閉する仕組みを取り付けた方式です。
サーモワックスは冷却水の通路に取り付けられ、水温に反応してチョーク機構が作動します。
ですから、暖気後にエンジンを始動してもチーョク機構は動作しません。
キャブレターにもは元々、アイシングを防止するため、冷却水の一部を回して、キャブを温めています。
その冷却水の一部を利用しています。
インジェクションタイブのエンジンでも、低温時のアイドルアップにはコンピューターを介せずこの仕組みをそのまま取り付けたものもあります。
ダッシュポッドと間違えないように。


電熱線式タイマ


ゼンマイ状に巻かれたバイメタルに、電熱線を巻きいけその先にチョーク機構を取り付けた方式です。
通常、キーonで電熱線には常時電気が流れています。
低温時にはバイメタルの温度が低いため、チョークバルブは閉じています。
時間が経ち、温度が上がってくるとバルブを開き通常の状態になります。


電子式タイマ


注記:表記されているバルブはスロットルバルブです。

マイクロプロセッサーもや、遅延回路を用いて、電磁バルブを操作し、チョーク機構を働かせるシステムです。
主にスクーター等に使用されています。
時間は、適当に設定された時間で、走行に影響がでないようの方式を使用しています。
ここまでするなら、いっそインジェクションにしろよと言いたくなりますが、安く済ませようとするとこの方式が一番安くつきます。


インジェクション方式

インジェクションは温度センサーで冷却水の温度を管理し、それにみあった冷間時温度補正と、始動燃料補正を基本燃料噴射量に上乗せして噴射しています。
つまり、チョーク機構はなく、単に燃料を増量して噴射しているだけです。ですから、スロットルバルブを開いた状態でエンジン始動を試みると上手く行かないのです。
 インジェクション方式で押しかけ等を行った場合、セルは回らなくてもIGキーをstart位置にしないと始動燃料補正が行われないため、エンジンがなかなか始動しません。
(インジェクション方式でも緊急時には押しかけは出来ます。ただし、バッテリーの残量が無いとポンプやECUが働かないので、最低限燃料ボンプが駆動できる電力は必要です。)

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