ダッシュポッド



それは、スロットルを急に閉じなくする機能
バイクではあまりつけられていませんが、自動車で採用されている装置です。
アイドリング状態というのは、エンジンにとっては少々負荷が大きくしんどい状態で、空気を吸いたくても吸えない状態にして、ようよう回ってる状態がアイドリングです。
スロットルを急に戻したときに、一気に全閉してしまうと、負荷が大きくなりそのままエンジンが停止してしまうことがあります。
それを防ぐ為、シリコンオイルを詰めた小さなダンパーを取り付け、スロットルを閉じたとき閉じる瞬間にゆっくりになるようにしています。
見た目は違えど同じもの
クーラーやパワーステアリングがアイドリング時に動作するとエンジン回転が下がりエンストしてしまいます。
それを防ぐ為、負圧で動く装置を取り付け、アクセルを少し開いた状態にする装置です。
その先端がダッシュポッドになっているものもあります。
今では存在しない過去のもの
現在はダッシュポッドはおろか、アイドルアップさせる装置も存在しません。
しかし、同じ機能は持っています。
アイドルアップは、電磁バルブで直接開閉し、スロットルバルブを迂回して空気を流すことで実現しています。
ダッシュポッドも、アイドリングコントロールバルブが、アクセルを開いたとき、または閉じるときに全開となり、スロットルを閉じた状態になっても全開を維持し、徐々に閉じることで同じ動作をさせています。
最新ではそれすらなく、スロットルバルブがモーターで駆動され、ペダルから足を離しても理想的な速度でスロットルを閉じたり、回転が落ちると勝手にスロットルが開くことで同じ動作をしています。
制御が複雑になりますが、構造が簡単になることで故障を減らせ、価格を抑える為です

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