デストリビューター



高圧電気を各プラグに配るための装置です。

中には、僅かな間隙を開けて炭素棒が突き出ており、そのなかをヨークが回転し、高圧電気を分配しています。

プラグ同様、これも磨耗品なので、定期交換部品の一つです。
大抵はプラグコードと同時期に交換するのが理想で、プラグ交換毎に内部を乾いた布で清掃するのが一番です。

デストリビューターは気筒数が増えてくると、その分端子が増えることになるので、図体が大きくなります。
しかし、高圧電流を扱うため、隣り合った電極の距離が近くなると、そちらにも放電(リーク)してしまい、うまく配電できません。
そのため、デストリビューター1つあたり8個のプラグが限界のようです。
それ以上の気筒数になると、デストリビューターを2個搭載しています。
また、2プラグ方式のエンジンの場合、ヨークの両端に端子をつけるとどちらか一方に多く電気が流れてしまうため、二つのデストリビューターを取り付けています。
ロータリーエンジンなどの位相着火を採用するため、二つデストリビューターを搭載している場合もあります。
バイクでは、スペースの関係上、デストリビューターは採用されていません。(大昔のバイクではついているのもありました)
同時点火システムが主流です。

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