研磨材

酸化アルミ、酸化クロム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、セラミックスパウダー等で出来ており、ローターを研磨して常に新しい状態に保ちます。

ローターはブレーキの度に高熱にさらされ、走行風や水滴により急冷されることを繰り返しています。
高熱の状態から急冷されると、鉄の表面は硬くなります。これを焼入れといいます。
通常、焼きの入りにくい金属を使ったりしていますが、それでも焼きが入ってしまいます。
摩擦材というのは、押しつけられることにより金属表面にもぐり込もうとする事で作用しています。表面が固いともぐり込む量が少なくなり、制動力が低下してしまいます。
そこで、研磨剤が焼きの入った金属表面を削り落とし、常に良い状態を保つ働きがあります。
 また、摩擦材がローターにこびりついたり焼きついたりします。これを削り取る役割もあります。

配合量が多いと、常に新しい面が出てくるので制動力が安定します。
しかし、その分削る量が多くなるので、ダストが多くローターの攻撃性の高いバッドになってしまいます。
メタル系など、それ自体が研磨作用のあるものなどがあり、それらを考慮して配合されています。

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