ATでのスポーティー走行
ATでスポーティー走行が出来ない
そんなことはありません。
十分スポーティーな走行が出来ます。MTとは扱いかたが違うだけです。
FFの車を、FRの運転方法で速く走れないのと一緒で、MTの走行方法がATには通用しないだけです。
ATの特徴や癖を十分理解するだけでも、十分遊べます。
- 技1 「エンジンブレーキを多用するな」
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この辺りはMTでも一緒ですが、MTより簡単にシフトダウンが出来る為、ついつい多用してしまいがちです。
カーブ等への侵入は、基本的にはブレーキだけで済ませるようにしましょう。
エンジンブレーキ併用での侵入は、駆動力バランスを崩しやすくなによりも貴重なアクセルを踏んでいる時間を削ってしまいます。
MTより制動力の高いブレーキ&ブースターを採用しているATだからこそ出来る力業です。
(MTでも基本ですが・・)
- 技2 「左手は遊ばせるな」
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シフト操作がから開放される分、運転に集中できる?
そんなことはありません。むしろMTより忙しいぐらいです。というのも、ATは超シーョトストロークに加えて操作ボタンが多いのです。
乱暴に扱うと、ポジションを間違えたり無用な操作をしてしまいます。
加えて相手は機械。その通りに動き、きっちり動作タイムラグ分も奪ってしまいます。
確実な操作の為には、常に左手もホームポジションを決めましょう。
とくに、横Gなどがかかった状態では操作ミスを起しやすいので。
たたし、レバーをつかんだままにするのはNGです。この辺りはMTでも一緒ですので、MTを乗っていれば常識ですね。
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- 技3 「+&-は無用の長物」
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よく調教されたATの場合、シーケンシャルATモードは不要です。
ヘタに操作したほうが、かえって遅くなる場合が多いようです。
メーカーの方でも、運転のプロが長い時間かけて研究開発したシフトスケジュールです。
本当に、MTをうまく乗っている人は、賢いATならばATのシフト操作に何も不満は無い筈。
ATのシフト操作に不満がある場合、もしかしたら自分の運転に問題があるのかもしれませんよ。
- 技4 「スポーツモードの無いATは手動スポーツモード」
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通常のATの場合、スポーツモードとは名ばかりで、実際はエンジンを高回転まで回せるように、シフトスケジュールを少し変えただけです。
某メーカーではシフトスケジュール以外に、エンジンの特性まで変更する車種もありますが・・・。
逆に言えば、ATがシフトアップしないように、押さえ込んでやればよいだけです。
ATの場合、Dよりポジションを一つ下げるだけで、簡単にエンジンを高回転まで上げることができます。
走行中、アクセルを踏んでキックダウンが起きたあと、D→2に落とし、そのまま高回転まで引っ張ってから2→Dにすることでスポーツモードと同じ事ができます。
- 技5 「ATにこそスポーツメーターを」
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ATではタコメーターが非常に重要な役割をします。
MTでは回転合わせにタコメーターを使用することがありますが、あくまでも目安。慣れれば音で回転合わせを行います。
また、タコメーターとスピードメーターがギア比に応じて比例している為、どちらか一方があれば十分事足ります。
ところがATでは間にトルクコンバーターが介入している為、エンジン回転数と速度が同期しません。
微妙な回転数合わせを行うときには、やはりタコメーターは必要です。
ATのテストで使うストールテスト等を行う場合にも必須です。