プラグコードの抵抗値



プラグコードは、長さ辺りに一定量の抵抗値をもたせています。

基本的にはこのような構造になっています。

カーボンゴムを芯線に使用するタイプ。
グラスファイバーにカーボン粉末をまぶしたもの。
ニクロム線を利用したものなど
銅線を利用し、プラグキャップ中に抵抗を取り付けたもの

どれも一定量の抵抗値を与えるためにつけられています。
別に、銅線で直接接続してもエンジンは普通に回ってくれますし、これといってトラブルは起きないように思えてしまいます。
しか、レスポンスが悪くなったり、たまに失火を起こしたりもします。

抵抗値は放電時の電流を抑制する働きとノイズを抑える働きがあります。

放電が始まる直前、電圧は大きく下がります。
そしてプラグの極間で絶縁破壊が起きると、極間にたまった静電容量分の電流が一気に流れ始めます。
一度、絶縁破壊が起きると、極間には真空の部分が出来るため、電子が非常に流れやすくい状態になっています。
するとコイルからどんどん電子が流れて、真空部分を通ってしまい、電圧が急激に下がってしまいます。
ところが、一定の抵抗値があると、この電流を抑制するために電圧が下がるのが遅くなり、結果放電時間が長くなります。

とはいえ、闇雲に抵抗値が高くてもいけません。
抵抗値が高いと、要求電圧もそれにつられて高くなり、遂には放電できなくなるか、プラグギャップ以外の箇所で放電を始めてしまいます。
適正な抵抗値があり、それより高くても低くてもうまく働いてくれません。

ノイズを抑える働きとしては、プラグの先端からはさまざまな周波数帯のノイズが発せられます。
シリンダー内部では全て金属で覆われているため、そのノイズは外に漏れだすことはありません。
唯一の出口は、プラグ周辺のみ。悪いことに、プラグはその構造上、同軸ケーブルと同じ構造になっています。
また、プラグの先にはご丁寧にアンテナまでも取り付けられています。
出てくるノイズを抑えるために、適度な抵抗値を持ち、さまざまな周波数帯でもアイテナにならない粉体の方が都合がよいのです。
またニクロム線を使った捲線を使用するタイプもありますがこの場合もアンテナにならないように、捲線ピッチを可変しています。
また、ノイズが出てこないよう、ブラグの内部に抵抗体を作り、出てくるノイズを減衰させるプラグもあります。
 レズスタープラグとよばれるものがそうです。中低域での点火力が強くなりますが、高回転では点火力が弱くなるため、高回転を重視する人は敢えてレジスター無しをチョイスする場合もあります。

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