燃料コックの交換
- 壊れたと、あまり聞いたことが無い箇所でした。
- ジョルカブの場合、燃料コックはエンジンのマニホールドに発生する負圧により開閉する構造になっています。
エンジンがかかっていないときは、閉じていて、エンジンがかかるとダイアフラムが吸われて下がり、燃料コックが開く構造です。
結論から言えば、このダイアフラムに非常に小さな穴があき、そこから燃料が漏れだしていました。
目視で確認できない程度の穴で、ダイアフラムの補強材である布地の一部に、折れ目があり、その箇所から強力な負圧がかかったときに漏れていたようです。
構造上、正織の布地にゴムをコーティングしたダイアフラムの場合、折り目が斜めになる部分では硬くなりがちで、そこにストレスがかかっていたのが原因のようです。
- 症状がでたのは半年前
-
最初の異変はは、調子が悪くなるというより、逆に調子が良くなっていました。
朝の始動でも、チョークを引かずとも、エンジンが始動できましたし、エンジン自体快調に回っていましたが、少々ブスブスと燻るようなオカシイ時もありました。
そこでプラグ交換と、キャブレターのオーバーホールを施しました。
私の判断では、調子が良くなったので、エンジンに当りがついてきたのかと思っていました。
この時点では、まだ燃料の漏れが非常に微量で、ダイアフラム室に燃料が少したまっている程度でした。
ある部分は気化し、マニホールドまで混合気が充満していました。
エンジンをスタートさせるので、エンジンとしては既に濃い混合気を吸い込んでいるのでちょうどチョークを引いたときと同じ事になります。
そのため、始動性が良くなったのだと思います。
- 症状が悪化したのは、2カ月前
-
朝の始動が困難になりました。
セルだけでは始動できず、キックや押しかけを併用してエンジンをかけていました。
始動時は、ブスブスとかぶるような感じで、プラグを外すと、プラグがガソリンで濡れていることがありました。
また、エンジンが走行中に止まるようにもなりました。
まるで燃料切れのような症状が出て、走行中に吹けあがったり、急にエンジンが止まったり、息継ぎをしているようでした。
それもきまって、家から一定の距離で起きていました。
同時に、急にエンジンが止まることもしばしばありました。
私の判断では、ブスブスと失火しているような感じでしたので、燃料が濃すぎるか、点火系に問題があると思いました。
とりあえず、燃調を薄めになるよう、ニードルの位置を1ノッチ下げ、バッテリーを新品に入れ換えました。
これで調子が良くなり、これで暫く乗っていました。
この時点で、かなりの燃料がダイアフラム室にたまっていました。
始動時に気化しきれず、液体のまま、ガソリンがマニホールドに吸入されていたようです。
そのため点火できずにエンジンが始動できなかった模様です。
しぶとくキックしたり押しかけすると、マニホール内の燃料が排気側にでて行き、適正な混合気になった時点でエンジンが始動していたようです。
エンジンが途中で止まるのは、ダイアフラム室にあったガソリンが気化するとき、気圧が上がるため十分な負圧が発生せず燃料コックが開かなくなった為です。
そのため、キャブレターに供給されず、フロート室の燃料だけで走っていました。
長距離を走る場合、燃料コック内に溜まったガソリンがすべて無くなってしまうため、本来の調子がでていたので問題なく走行できました。
エンジンが急に止まる症状は別件で、CDIが故障していました。
同時期に起きていたトラブルなので、原因追求にずいぶん手間取りました。
- さらに悪化
-
朝の始動がまず不可能に近いほどにまで悪化しました。
押しかけで、200mほど押す日もざらにあり、会社に遅刻することも増えました。
一度エンジンがかかるとなんとか会社まで持つといった感じです。
温まると調子が良くなり、そのほかにもエンジンブレーキを強めにかけると、調子が戻りやすい癖もありました。
その時々により、急に吹けあがったり、力がなくなったりとといったガス欠のような止まりかた。
ブスブスと失火するような止まり方。
スパンとエンジンが止まり、後はキーを切ったような止まり方。
これらをランダムに繰り返すような症状でした。
私の判断では、強いエンジンブレーキで、調子がよくなるので、燃料コックの開弁が渋いのだと考えました。
つよい負圧をかけてやると、強制的に燃料コックが開くので、それで燃料が供給されて走行可能だと判断していました。
バイク屋に相談したところ、燃料コックに続くバイプが劣化して、二時エアを吸っていてそれが原因で燃料コックが開いていないのではないかとのアドバイスを頂きました。
上記の症状がさらに悪化していました。
負圧パイプは正常でした。よく考えれば解るのですが、亀裂が入りエアを吸っているならば燃調が薄くなる筈で、濃くなることは無いのです。
ボソボソといった燃料が濃すぎるエンジンの低い音、マフラーが煤で汚れる様子。始動時や走行時に生ガス臭い排気臭。
あきらかに、燃料過多の症状です。
CDIの方も症状が出たりでなかったりと曖昧な症状で、それがさらに判断を誤らせました。
- 始動不能
-
どうやってもエンジンが目覚めません。
プラグを抜いて、干す。セットしてキックの繰り返し。
ためにし負圧パイプを抜いてみると、ガソリンが出てきました。
アイドリング時の負圧程度でガソリンが吸い出されるほどになっていたようです。
応急処置として、負圧パイプを外し、マニホールド側と燃料コックには盲栓
燃料コック内部に、針金をいれて強制的にコックが開いたままになるようにしました。
これで元気に走るようになりましたが、それでもエンジンが時々止まりました。
燃料コックの常時開で症状が出るのは、もう燃料系ではないと判断しました。
キャブも症状がおかしくなった時点でオーバーホールしてますし、プラグも交換しています。
ここの時点で、初めてCDIを含めた点火系に手をいれました。
最初は接点で、点火系に関する接点、コネクター類を掃除、注油しました。
ずいぶん、改善ましたが、まだ症状がでます。
配線を揺すったり、動かしたりしても症状がでません。
ところが、CDIをドライバーの柄で叩くと、エンジンが簡単に止まりました。
原因は燃料コックとCDIでした。
燃料コックの不調は、点火系が強いときは、少々混合気が濃くても点火でき、なんとか点火していましたが、CDIが不調になり、点火能力が下がると一気に症状がでたようです。
プラグを交換していたので、プラグに問題があるのか?
点火コードが古くなって症状がでているのか?
その辺りも疑っていましたが、双方とも白でした。
- 全快
-
CDIの修理および、燃料コックの交換で完治しました。
CDIはバックオーダーがかかったので納期が大幅に送れ、その間CDIを修理して乗ることになりました。
修理がうまくいったので、CDIはそのまま使っています。