インジェクション方式



自動車用からバイク用まで使われる電子制御される装置です。

インジェクション方式


燃料ボンプからくみ上げられた燃料を、電磁バルブのついたノズルから最適な量を噴射し、混合気を作り出す装置です。

機械的構造が簡単になっていますが、その反面、電子的な装置が大部分を占めています。
制御が緻密で、温度や、吸気温、排ガス中のガス成分等を加味し、エンジンに最適な空燃比を作り出すことが可能です。
そのため、空燃比を理想状態にすることが可能で、キャブレターであったような濃いめの空燃比にする必要もありません。

インジェクション方式の特徴

長所
ガソリンと空気が接触していないため、長期間放置してもガソリンが酸化しにくい。
いかなる状況下でも最適な空燃比を作り出せる。
バルブに直接燃料を噴射させることで、吸気バルブを冷却できる。
排ガスがクリーンにできる。
完全燃焼するのでプラグが長寿命。
完全燃焼するので、エネルギー効率が高い。

当然、短所もあります。
燃料のクラスターサイズが大きいため、空気と混ざりにくく燃料が不安定になりやすい。
高価で、信頼性が乏しい。
安定した電気がなければ正しく動作しない。
燃料ポンプや、センサー、アエフロー等の付加装置が必要。
燃焼が高温になるためNOxの排出量が多い。
技術の進歩により、現在では短所はほとんど無くなってきています。
また、筒内噴射等の技術もあります。

進化

50ccのスクーターにさえ最近ではインジェクション方式がでています。
耐久性やメンテナンスフリー、始動性の良さ、排ガスのクリーンさなどによりこれから先もインジェクション方式のバイクは増えてくるでしょう。
しかし、キャブレター方式の、自分で触れる、調整できる、フィーリングが楽しい等の部分がなるため、キャブ方式も廃れることもないでしょう。
バイクが趣味の範疇にあるうちは・・・。

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