キャブレターのあれこれ



調整方法や、メンテナンスのHPは数あれど、原理を示したものがないようなので、作ってみました。
ほとんど基本的な事ばかりです。
「アイドリング時にカブってきたら、どこそこのネジを1/4回転回せ」という助言よりも、「カブってくるのはアイドリング時の燃調が濃いからだ。だからこの辺りにあるネジを回せばいい」といった考察が出来る手助けとなるようなものを目指しています。

1885年頃、初期のギャブレターの原理図です。

この頃、燃料タンクの中で直接気化させていました。
エアクリから入った空気は、スロットルバルブ(この当時はレバーで直接操作していました。)
を通って、ガソリン内に浸した空気穴からでていました。
その気化したガスを直接エンジンが吸っており、そのままでは飛沫等が直接エンジンに入ってしまいますので、フィルターで気化していないガソリンは濾過していました。
中身はスチールウールや、金属球のようなものが入っていたようです。
そのままでは空燃比が無茶苦茶(すごく濃い状態)なので、それを調節するためもう一つのバルブがあり、
そこより空気を吸わせることで、調節していたようです。

この頃のエンジンは一定の回転をしており、速度の変化が少なかったので、この方式でも問題はなかったようです。
空燃比も、エンジンの調子を見ながら、その都度調節していました。

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