オイルの選定基準



良いオイルは高い
オイルの値段は基本的に値段相応です。
良いオイルは高いですし、悪いオイルハ安いです。
当然ですね。
しかし、無尽蔵にお金があるわけではありませんので、やはりどこかで折り合いをつけないといけません。
同じ金額のオイルを買うにしても、自分のバイクに合ったオイルならば一クラス上の性能を得ることも可能です。
そういったオイルの探し方を纏めてみました。
粘度
一番、気にする箇所です。
粘度は、オイル自体の硬さ(ねばさ)であり、これは高すぎても低すぎてもエンジンには良くはありません。
通常の使用状態では10w-30ぐらいが標準的です。日本の温度環境ではこの粘度定数でほぼカバーできます。
空冷のエンジンの場合、エンジンオイルが高温で尚且つエンジン内部のクリアランスが広いため、硬めの粘度をチョイスします。
15w-40ぐらいが普通に乗る分には適当だと思います。渋滞の中の通勤等では、高温指数がもっと高くても良いと思います。
低温時の粘度(wの前の部分)は特に気にしなくて良いです。
ただ、10wを下回るとメカニカル・ノイズが目立つようになります。


気をつけてほしいのは、ワイドレンジ(前後の数字の差が大きなオイル)は劣化する速度が速くなる傾向があります。
つまり、寿命か短めになるようです。
これは粘度を変化を抑えるために大量の添加剤(ボリマー)が含まれているためです。この添加剤は熱以外にも機械的断裂でも劣化します。
グレード
ガソリン用のオイルの場合、現在市販されているものでは下記の通りです。

SG  SH  SJ  SL

右に行くほどオイルのトータル性能は上がります。
ただし、バイク用となると少し違ってきます。
バイクの場合、大抵はギアオイルと共用になり、また湿式クラッチを採用しているバイクも多いのです。
そうなると、4輪用のエンジンオイルでは、SH以降添加されている潤滑材が悪さをして、クラッチ滑りを発生させることがあります。
またギア潤滑用の極圧成分の不足も懸念されます。
そのため、バイク用として、

MA  MB

が用意されています。
MAが高粘度指数、MBが低粘度となっています。
XRではギアに高い負荷がかかる上、空冷なので、出来ればMAをチョイスしたいものです。
鉱物油/化学合成油
鉱物油(ミネラルオイル)と化学合成油、そしてその中間の半合成油やハイドロクラッキングオイルもあります。
基本的な性能や寿命には差はありません。
性能的には上であげたグレードを満たしていれば同等と言えるでしょう。
ただし、シビアコンデション(過負荷)がが加わった場合、その寿命に差が現れます。
化学合成油は基油(ベースオイル)の性能が良いので、劣化に強くなっています。
ハイドロクラッキングオイルは鉱物油をベースに、化学合成油と同等レベルにまで引き上げたオイルです。
半合成油は、化学合成油と鉱物油を混ぜたオイルです。
両者とも、化学合成の能力と、鉱物油のコストを兼ね備えたオイルです。
このあたりは、どれが一番というのは無く、色々使ってみて自分のバイクに合うオイルを探してみると良いでしょう。
鉱物油でも優秀なものもありますし、化学合成でも今ひとつな製品もあります。高いものが良いとも必ずしも限りませんので。
自分のバイクに、乗り方に、「合う」「合わない」だけで十分でしょう。
購入量
最近は量り売りをしていただけるお店も増えました。
しかし、一般のお店では缶入りで販売しています。
通常は、1リットル〜5リットルが普通で、たまに20リットルのペール缶で売ってくれるお店もあります。
当然、大量に購入するほどコストは安くつきますが、あまり長期間置いておけるものでもありません。
最低でも2年以内に使い切りたいものです。
そこで、バイクに使用する分量と交換サイクルより大体の容量を計算し、購入すると良いでしょう。
XRでは4リットル缶と、必要に応じて1リットル缶を買い足す形が理想的だと思います。
 追加する場合、同銘柄の同グレードが望ましいのですが、必ずしも同じものに拘る必要はありません。
粘度の異なるオイルを混ぜても大丈夫です。
また、100cc以下の余ったオイルはオイル挿しに入れて、各所の潤滑に使用するのも良い方法です。
余ったからといって、余分にエンジンに入れるのは、百害あって一利無し
廃油処理
自分で交換する場合、この廃油処理に事欠く人が多いようです。
オイル処理パックも売っていますが、自治体によってはこれを回収してくれないところもあります。
そういうとき、まずガソリンスタンドやバイク屋さん、量販店等で、空のオイル缶をもらってきます。
大抵は無料で頂けます。(相手さんも、処分にお金がかかるので、喜んで分けてくれます)
一度目のオイル交換で、でた廃油はそのままもらってきた缶に入れます。
何回か交換すると、廃油缶がいっぱいになります。
その頃には現在使用中のオイル缶も空になるので、廃油を持って新しいオイルを買いにゆきます。
そして購入と引き換えに廃油処理を頼みます。
缶の銘柄が違っていても、購入と引き換えなので快く引き受けてくれます。
ただし、廃油といっても回収して再利用されますので、プレーキフリュードや水、LLCといったオイル以外のものを混入させない事や、廃油缶といえど、こぼした油は拭き取って、綺麗にして渡すのが最低限のルールです
それを守れない人は、自分では交換しないでください。

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