オイルの交換時期



一般的には3000km
と、昔から言われます。
実際にはオイルの性能も良くなり、エンジンも良くなっているのですから、オイルの寿命は伸びないと変ですよね。
メーカーのオイル交換時期は伸びる傾向になっていて、現在では1万〜1万5000kmの交換でOKというところもあります。
 ただ、乗り方や使い方などはさまざまです。
以下に示すような、交換時期というのも明確なのものではなく、個人の考え方や使い方により変化します。
全体的な指数として、「走行距離」を基準とした方が見定めに個人差が出にくいので、走行距離を基準としているだけです。
ですから、走行距離での交換はあくまでも目安であることを理解してください。

本来、どのようになったときにオイルを交換すれば、サイフに優しく、エンジンにも優しい交換時期になるのか考えてみます。
測定器などで測定すれば明確な交換時期がだせるのですが、個人でそのような物を所有するのは難しいものです。
経験と感が必要ですか、闇雲に交換時期が来たから、交換する。というよりもまだ実用的だと思います。
色を基準に考えておられる方がいます。
オイルの劣化の指標には「全酸化量」という測定項目があります。
樹脂などもそうですが、空気中の酸素と結合し、分子が短く断裂され、オイル本来の性能を発揮できなくなる状態です。
これの特徴として、オイルの色が飴色→褐色→黒色と変化して行く特徴を利用しています。
 ところが、オイルには他にも燃焼中に発生したカーボンや、含まれる添加剤の色等かあり、目視では判別できないのが普通です。
特にディーゼルエンジンなどではカーボンの発生量が多いため、すぐに墨汁のように真っ黒になります。
個人的には色で判断するのではなく、他の判断基準の補助的な判断材料はしてみるのが良いと思います。

ただし、これはあくまでもベースオイル自体の劣化状態を測定するだけに過ぎません。
レース等の高熱にされされるようなオイルではこの測定方法が劣化具合を見極めるのには有効です。
しかし、一般ユースではレースほども高温になることはありません。
オイルを製造する過程で使われる添加剤の使われ方の違いにより、そのバランスが崩れてしまうことによる劣化の方が重要となってきます。
ニオイ
臭いを嗅いでみます。
新しいときは、オイル本来の臭いですが、古くなるとアルコールのような、ツンとくる臭気を放つようなります。
これは燃焼中に発生したアルコールや水、酸化したガソリン等がオイルに混ざり、オイルが希釈された状態です。
これがダイリューションと呼ばれ、劣化してきた状態です。
ニオイがしてくると、そろそろ交換したい時期です。
 これは主に短距離走行や、走行時間が短い場合に交換する目安にすると良いでしょう。
手触り
指に少しとり、すり合わせることでオイルの状態を見ます。
正直、これでわかる頃ではすでに交換時期をかなり過ぎていることが多いようです。
オイル交換するとき、新品を少量手にとってすり合わせてみて、感覚を覚えておくのも良いでしょう。
 あくまでも参考と考え、交換に迷ったときの判断基準にするのが良いと思います。
アクセル感覚
感覚が鋭い人や、いつも同じコースを走る人(通勤・通学)などでは、アクセルの付き(グリップを回したとき、回転数の上がり方)などで劣化が解る人もいます。
やはり劣化してくると、アクセルに対する反応が鈍くなってきます。
ただ、鈍くなる原因として、キャブレターだったり、点火系だったりと原因が別の所にある場合もあります。
また心理的な部分で、走行距離が増えてくると、なんか重く感じてしまうのも人間の心情です。
主に粘度変化により変化に気づくことが多いようです。
 突発的な劣化(例えば銘柄を変えたときなど、今までのオイルとは交換サイクルが変化する場合)が起きたとき、真っ先に気づく場面がこれでしょう。
燃費
オイルの劣化で燃費も大きく変わります。
ただ、高粘度のオイルを使用している時などは、劣化が進むとオイルの粘度が低下して、逆に燃費が伸びる場合もあります。
そのオイルの特性を理解して交換時期の参考にすると良いと思います。
 まめに記録していなきと見過ごすことが多いようです。ある程度測定すると、平均値をが解りますので、そうなると車の劣化具合と合わせて見ることができます。
不純物
オイルを使っていると内部に細かなスラッジが発生してきます。
この量が一定以上になると、無条件で交換となります。
簡単な測定方法として、一度走ってオイルを温めておき、停止後すぐにレベルゲージのあるバイクでは、ゲージを抜いて一滴、きれいなティッシュ等の上に垂らします。
レベルゲージの無いバイクの場合、太い紙縒りを作って、オイル口から挿入、先端だけをオイルに浸します。
そうして暫く置くと、ティッジュに2〜3重の輪ができます。
新品のオイルはスラッジ等が少ないので輪が一つだけです。
スラッジが増えてくると、混じっている不純物の大きさにより、いくつかの輪ができてきます。
この輪の大きさで判断します。
 ストレーナータイプのオイルフィルターやフィルター無しのエンジンでは重要な測定項目です。
また、自動車とちがい、バイクの場合はクラッチやギアもエンジンオイルで潤滑しているため、この測定項目は重要です。
時間
オイルはエンジンをかけずに放置していても劣化してきます。
そういった意味で、一定期間がくれば交換時期がきます。
完全ではないものの、エンジン内部ではある程度密閉した容器の中で、保存され、直射日光に晒されることも無く保存されています。
それほど劣化はしませんが、内部にたまった水分等により劣化が進む場合があります。
ほとんど乗らないのであれば、最低年一回ぐらいは交換しておきたいものです。
うまく乗れば、2年ぐらいは無交換でも可能な場合もありますが。
 毎年、決まった時期をオイル交換とすることで、お金のやり繰りが楽になります。
追加メーターによる判断
油圧・油温といった追加メーターによる判断も可能です。
今まで書いた中で、最も客観的な判断が可能となるでしょう。
油温を基準とする場合は、油温の上昇速度や下降速度が遅くってくると交換時期です。
オイルの役割の一つ二、「冷却」があります。
この冷却能力が落ちてくると、シリンダーで発生した熱が速やかに外に排出できなくなるため、油温の上がりが遅く、また下がりも遅くなります。
また、簡易的な方法として、一定の温度より高めに表示されるようになってくると、交換時期としてみる方法もあります。
油圧を基準とすると、オイルの粘度が低下してくると、油圧が下がってきます。
通常の油圧が一定以下まで下がるようになるとかなり粘度が下がっています。
これを基準とする方法です。

油圧、油温を基準と擦る場合、何℃になれば交換、何kPaを下回ったら交換とういうのはありません。
というのも、追加メーターは車種や取り付ける場所により値が変化してしまいます。
そのため、絶対的な数値がだせないのです。
ただ、変化量は必ず出ますので、新しいオイルを入れたときの油圧、油温を覚えておき、正常な状態との差見ます。
差が大きくなってくると交換時期とみる方が良いでしょう。

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