ディスクとドラムのフィーリングの違い

ディスクブレーキとドラムプレーキではフィーリングが異なります。
ディスクの方は小さな表面積に高い圧力をかけて制動するのに対して、ドラムは大きな表面積に小さな力をかけて制動しています。

同じ力でブレーキをかけた場合、制動力の変化の度合い


ドラムの方が制動力の立ち上がりが鋭く、よく効きます。また、セルフサーボ効果により、回転数に応じて制動力が増える特性もあります。
ディスクの方は制動の立ち上がりが弱く、また一定の温度に達するまで制動力が鈍くなりますが、放熱生に優れているため、後半でも制動力の衰えがありません。

バッドの特性により、後半で制動力が高くなるものや、前半で強く効くものがあります。
一般に、街乗りでは制動力の立ち上がりが速いブレーキの方が乗りやすい傾向にあります。
ドラムブレーキはそういった面では街乗りには都合のよいブレーキでしょう。

レバーの握り具合と制動力の変化


ディスクは握れば握るほど制動力が高くなります。実際には、キャリパーが開いてくるので、その分パッドが傾いて接触面積が減り、制動力が落ちてきますが、人間の握力ではまず無理です。
ドラムの場合、セルフサーボ機構により、一定の制動力が握力に関係なく発生します。そういった意味ではコントロールの難しいブレーキです。
また、一定以上の力で握ると、ドラム自体が変形を始め、制動力が低下してきます。
小さなバイクでは、レバー比の関係で、人間の握力でドラムを変形させることができます。

個人的な意見ですが、一般走行の場合、ブレーキ時の制動特性から、フロントはディスク、リアがドラムというのは実によくできた組み合わせだと思っています。

自動車の場合、ブレーキブースターが取り付けられているので、強度不足のキャリパーでは開くようなこともあるようです。
そうなるまえに、大抵はブレーキブースターや、その取り付け金具が変形しますが。

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